借金返済で車の任意保険や生命保険を解約するべきか
借金返済が困難を極めてくると、普段一定の金額を支払い生活しているものの金額にも手をかけてしまい、どんどん収支のバランスが崩れてしまいがちになってきます。中でもライフラインである水道・ガス・電気・家賃以外の出費に関しては、可能な限り支払いを遅れさせたり、支払いを中止したりして借金に当てる方法を考えることも多くなってきます。
食費などを極限まで削っても借金が滞ってしまうと、車の任意保険や生命保険などの解約をして月々の返済金に当てようとする方がいますが、本当にそれは解約すべきなのかよく考えなければいけません。
車の任意保険は数千円ですが、借金返済がうまくいかない人にとってみれば大金です。その数千円があれば、今月の返済金額に達して一安心できるので解約してしまおうとする人までいます。でも、本当にその数千円のために解約するだけのメリットはあるのでしょうか。
仕事に行く際にも必要になってくる車は、いつどんな状況で事故になってしまうかわかりません。物損でも人身でも相手や自分の損害を補償しなければいけませんので、保険を解約してしまうことは大変危険です。
無保険のまま事故になったときには、相手の保険を使ってもらうか自分で事故の損害金を支払わなければなりません。相手の保険を使ってもらえるとしても、全面的に自分が悪い状況であれば、あなたは車も失うし更なる支払いが増えてしまう結果になってしまいます。
また、生命保険においても解約返戻金を当てにして保険の解約を検討する方がいます。プランによっては返戻金がまったくないタイプの保険もありますので、加入している生命保険についてもう一度確認をすることが必要です。
解約返戻金は、大きな金額が戻る可能性がありますので借金返済で苦しくなってしまった際には解約するにしても十分役に立ってくれる可能性が大きいです。しかし途中解約になると、満額で受け取れるはずだった金額よりも驚くほど大きな金額を減らされて受取ることが一般的ですので覚悟は必要になってきます。
また、解約後は共済などの少額の保険に入り直すなど、万が一に最低額でも備えられる準備を怠るようにした方がいいかもしれません。解約すべき保険とは決して言えませんが、手段であることは間違いないでしょう。ただ、他にもっと方法はあります。
借金返済のためにできることとは
借金返済に苦しむとき、もう毎日頭の中が借金のことでいっぱいになっている方が多いです。何も楽しめず笑顔も作れないほど疲弊してしまう人も少なくありません。借金を返したり、もっと収入を増やしたりすることも大切ですが、法律の力を頼って楽になる方法を検討することも必要です。
債務整理には、任意整理や個人再生・自己破産などさまざまなものがあります。現在では、あらゆる司法書士事務所や弁護士事務所による過払い金請求というものがメディアでも発信されています。過払い金請求に着手すると、借金返済の督促電話や連絡がピタっとなくなります。
また、あなたの収入に合わせた返済プランに練り直され、負担なく返済が可能です。返済金額も過剰に払いすぎていた利息を戻してもらったあとなので、かなり減額されることになります。また、新たに生活の立て直しを図るためのものとしては最適なものとなっています。
ただ、債務整理をするとブラックリストへ名前が掲載されるため、5年程度はカードローンやクレジットカードなどを作成することはできません。完全なる現金主義での生活になりますので、今まで以上に計画性のある生活が必要になってきます。なかには家計簿をつけることを勧めるところもあります。
借金返済で解約すべき保険は、厳密にはありません。どれもさまざまなリスクに備えるための大切なものです。借金が大きくなってしまったときには、まずは法律家への相談という手段があることも頭に入れておいて損はありません。
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